【はじめてでもよくわかる! デジタルマーケティング集中講義】
このゴールデンウイークに押切孝雄著「はじめてでもよくわかる! デジタルマーケティング集中講義」を読みました。
マーケティングの基礎やITを取り巻く現在のトレンドについてわかりやすくまとめられていました!
一つ一つの細かい内容(IoTやシェアリングエコノミー、コンテンツマーケティングなど)も面白かったのですが、
「今がどういう時代なのか」
「これからどういう時代に向かっていくのか」
という大局観の説明がわかりやすかったので、今回まとめてみたいと思います。
デジタルマーケティングとは何か
まずマーケティングについてですが、
と本書では定義しています。
ですので、
となります。
同様に、
となります。
細かい定義については人によって変わってきますが、
マーケティング=売れる仕組みをつくること
というのはわかりやすいです。
最近ではパソコンやスマートフォンだけでなく、いろんなモノがインターネットにつながるようになりました。そのインターネットにつながったデジタル機器をも活用したマーケティングをデジタル・マーケティングと呼ぶんですね!
「人間」が判断を下す第4次産業革命
現在は第4次産業革命にあると押切氏は言います。
IoTやAI、ビッグデータ、スマートロボットといった最近よく聞くこれらのキーワードは第4次産業革命にあたるとのことです。
今が第4次産業革命ということは、当然第1次産業革命〜第3次産業革命もあります。
簡単にみてみましょう。
○第1次産業革命
動力が石炭による蒸気機関が中心の革命。1760年代にイギリスで始まった。
○第2次産業革命
動力が石油による電気エネルギーで大量生産を可能にした革命。1870年代にアメリカを中心に始まった。
○第3次産業革命
電子機器、ITなどの情報通信産業が牽引した革命。Windows95のようにインターネットにつながるパソコンが発売された。
「コンピュータ」が最終的な判断をする第5次産業革命
現在が第4次産業革命の時代ということは、さらにその先もあります。
押切氏によると、
第5次産業革命とは、最終的な判断も人ではなく、コンピュータができるようになることです。
とのことです。
要はAI(コンピュータ)が人間よりも賢くなり、人間より合理的な判断を下すことができるようになっていくんですね。
ちなみにこのことは正式にはシンギュラリティ(技術的特異点)と言われています。
技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語:Technological Singularity)、またはシンギュラリティ(Singularity)とは、人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事。
このシンギュラリティに到達すると、AIが人間の思考力を上回っているため、人間には想像できません。
AIがなぜその結論を出したのか、人間には理解できなくなってしまいます。
シンギュラリティの提唱者のレイ・カーツワイル氏によると、だいたい2045年頃に訪れると言われています。
先進テクノロジのハイプ・サイクル:2016年
これからの時代のテクノロジーはどうなっていくのでしょうか?
それをわかりやすく表した図があります。
アメリカの調査会社ガートナーが発表した「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2016年」です。
ハイプサイクルとは、主にIT関連で話題となる新技術がの認知度や期待度が、時間経過と共にどのように変化していくかを表した図のことである。調査会社ガートナーによって考案された。
下記がハイプ・サイクルの図です。
(出典:https://www.gartner.co.jp/research/methodologies/research_hype.php)
ハイプ・サイクルでこれからのテクノロジーを表したのが「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2016年」です。
(出典:https://www.gartner.co.jp/press/html/pr20160825-01.html)
テクノロジーの現実感が増してくる「幻滅期」「啓蒙活動期」には拡張現実や仮想現実といった比較的馴染みのあるワードになります。
逆にテクノロジーが生まれたばかりの「黎明期」では、聞いたことのないワードもあります。
「黎明期」にあるテクノロジーが今後どうなっていくのか要注目です。
以上が、
テクノロジーからみた「今がどういう時代なのか」「これからどういう時代に向かっていくのか」のまとめになります。
技術革新のスピードはこれからますますあがっていくので、私自身も最新の情報を追っていきたいと思います。